海上昇明月

自然景観

 3月14日、旧暦の二月十五日。熱海湾は、満月の光に照らされて静かな夜を迎えていました。月明かりが海面に反射し、波の音が心地よいリズムを奏でています。網代の小さな漁港では、漁船が静かに揺れ、穏やかな時間が流れていました。 初島の方角を見上げると、月が高く昇り、島のシルエットが美しく浮かび上がります。

 こんな静かな美しい夜に、満月を見上げました。月の光は、まるで私の心の奥深くにある思いを照らし出すかのようです。遠くにいる大切な人(親、兄弟、子供)を思い、彼らとこの瞬間を共有できないことが少し寂しく感じました。ふっと、「望月懐遠」の唐詩を思い出しました。

海上昇明月
        「望月懐遠」 唐・张九龄

   海上生明月,天涯共此时。
   情人怨遥夜,竟夕起相思。
   灭烛怜光满,披衣觉露滋。
   不堪盈手赠,还寝梦佳期。
意訳:
  海上生明月,天涯共此时。 海の上に明るい月が昇り、遠く離れた親友(恋人)も同じ時と月を共有している。
  情人怨遥夜,竟夕起相思。 多情の人(恋人)は長い夜を恨み、夜が更けるにつれて親友(恋人)への思いを募らせる。
  灭烛怜光满,披衣觉露滋。 ロウソク(蝋燭)を消して、部屋に満ちた月の光を愛おしむ。衣をまとい、夜の露のしっとりとした感触を感じる。
  不堪盈手赠,还寝梦佳期。 美しい月の光を手に取って贈り物にすることはできず、再び夢の中で素晴らしい時を過ごすことを願う。
   この詩は、月明かりの下での寂しさや親友や恋人への思いを表現しており、情緒豊かな情景が描かれています。詩全体を通して、愛と別れ、そして再会の願いが込められています。唐の時代から、千五百年の時を経ても、この詩をよく知られ、吟唱されています。「海上生明月,天涯共此时。〜〜🎵」

 熱海湾の海上明月はまさにその詩情画意です!

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